世の中税金が高いですね・・・(雑日記・令和3年10月)
こんにちは,四十雀です。
さて,私事ですが,独身の頃はよく,色々な本を買いあさり読みふけっておりました。
例えばこんな本。
こういう,歴史に絡んだ本などが好物でして,たまに昔購入した本を引っ張り出して読み漁っています。
そして,その中にあった一節が目に入りました。
それは酒税の話です。
そもそも,施政者が庶民の娯楽の王・酒に課税するという悪辣(?)な手段はどうも中世から行われていたそうで,江戸時代には幕府が,さらには各藩が独自に定めたりしたそうです。
その後,新政府が樹立し,これでようやく酒も自由に飲める・・・と思いきや,明治元年(1868年)には早速酒税の基となる法律を定めていたようです。
そんな明治黎明期の酒税ですが,
明治11年(1878年) 一石1円
明治13年(1880年) 一石2円
明治15年(1882年) 一石4円
と,2年置きに上げられていました。
これでよく,庶民が暴動を起こさなかったか不思議ですね・・・。
ちなみに,明治15年当時の酒は一石20円だったため,税率としては約20パーセントとなります(ちなみに,一石は一升瓶100本だそう。)。
でも,単純比較はできませんが,350mlのビール(大体販売価格は220円くらい?)に70円課税されている現在よりは安い・・・ような気がします。
ちなみに,明治時代,なぜ酒税を増税したか,というと,お隣の清国との関係が悪化し,陸軍・海軍の軍事費を増強する必要があったため。
この後,明治27年(1894年)に日清戦争が勃発しますが,その際はこの酒税の増税だけで戦い抜いたそうです。
そしてそれから120年以上経過しましたが・・・酒税どころか,様々な税が課せられそして安くはなりません。
せっかく納税した税金です,適正に使われていれば文句はありませんが・・・そうは思えない事柄(議員やら公務員やらの不祥事)が多くあるのを見ると,納税者としては納得いかないような場面も多々あります。
なんだかなぁ・・・せめて,嗜好品の酒ぐらい,もう少し税率を下げるとか,場合によっては自主製造解禁とかしてもらわないと,不満ばかりがたまるような気がするのは私だけですかね・・・。