副業考(その11・令和3年8月)
こんにちは,四十雀です。
さて,今回の副業考ですが,ちょっと地域限定? 的な話となります。
私は東北地方の一県,福島県に在住している者なのですが,福島県と南に隣接している県は・・・と言うと,それは当然栃木県になりますが,今回はその栃木県をメインとした話です。
梅雨入り時期や初夏に栃木県や栃木県と福島県の境(具体的には南会津町田島付近)等に来てもらうと分かるのですが,よく道路の傍ら等で「ちたけ」という看板が出ているのを見たことがある方,多いのではないかと思います。
これ,実は「チチタケ」と呼ばれるきのこのことで,このチチタケ,特に栃木県ではすごい人気があるきのこなのです。
チチタケは表面を傷付けると,乳状の乳白色の液を出すことからそう名付けられたきのこなのですが,実は,鶏肉のようなとても良い「出汁」が取れるきのこなのです。
そのため,栃木県では,このチチタケで出汁を取り,汁物やそばの出汁にするのに絶大な人気があるのです。
でも,ちょっと不思議なことに,このチチタケ,福島県ではかなり知名度が低いきのこ・・・だと思います。
福島県内でその存在について知ることができるのは,上記のとおり栃木県と福島県の県境付近,それも,国道121号(南会津から日光へ抜けるルート)で多く,国道4号線沿線ではあまり聞かない・・・と思います(いずれも私の主観です。)。
別段,福島県内で採れない,というきのこではなく,結構栃木県から北上・越境してチチタケを狙いに来る栃木県人も多いとか・・・。
もっとも,これはきのこ全般に言える話ですが,それ程数が採れる訳ではなく,現在はマツタケよりも高値で取引されることもあるとかないとか・・・。
実際,路肩で「ちたけ」の看板を出している人は,自前で採ったチチタケを売っているようにも聞いたことがあります。
栃木県内限定の話ですが,このチチタケ,うまく採れば収益が出る・・・かも知れない,そんなきのこです。